第56回_100%実在する男女逆転風俗_その18

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パッションのホームページはしばらくアクセスしていないが、閉店している可能性もある。風俗ファンの諸兄であれば、お気に入りのデリヘルやピンサロが突然閉店した経験をお持ちだろう。しかし、パッションは現在も営業を続けており、ホームページのデザインは相変わらず白を基調としたもので、ギラギラとしたデリヘルのホームページとは趣が異なる。

 

ランキングを確認すると、僕が取材をした当時にナンバーワンだった長身のレイの姿は無い。在籍ホストにもレイの名前が見当たらないため、とっくの昔に引退したのだろう。そして、ランキングにはマコトの名前も見られない。しかし、在籍ホストの中にマコトを見つけたのだ。

 

かつては少年のようなあどけないルックスをしていたが、現在のプロフィール写真を見ると年齢を重ねたことで顔に少々タルミが見られる。しかし、世間では十分にイケメンの部類といえる。ランクインするほどの人気は無いが、おそらく固定ファンがついているのだろう。

 

ブログやツイッターをするデリヘル嬢は珍しくないが、パッションの在籍ホストもブログやツイッターをやっている。マコトのプロフィール欄にもリンクが張られており、クリックするとイラストが掲載されたブログへ移動した。やはり僕が考えたとおり、マコトのブログに書き込みをしているのはお客さんだろう。もちろん、このクオリティではプロとして仕事をもらうことは厳しい。

 

どのようなジャンルであれ、成功することは本当に難しい。唯一成功への近道といえば、作品を発表し続けることだろう。もちろん、人から評価を下されることも大切だが、評価してもらうには作品を発表しなければならないのだ。

 

誰もが最初は高いモチベーションを持っているが、創作活動とは孤独なもの。明確なゴールが分かっていたとしても、果たして自分の行動がゴールに近づいているのかは分からない。これは本当に厳しい。そして、厳しい評価や年齢を重ねることでモチベーションは消費され、情熱は失われてしまうのだ。

 

中には目の前の甘い評価だけを求めることもある。厳しい評価はモチベーションの消費だけでなく、大きな傷みも伴う。そして、創作活動において最大の傷みはノーリアクションだ。

 

僕自身のライターの仕事を創作活動と呼ぶのであれば、僕はマコトに対して強いシンパシーを感じる。いまだに出張ホストを続け、イラストスキルの向上しないマコトを責めることは出来ないだろう。

 

マコトがこれからイラストレーターとして成功することは難しい。中にはマコトを小馬鹿にする人もいるだろう。しかし、続けているというだけでも評価してもらえないだろうか。僕は現在のマコトを見てエネルギーがもらえたような気がするのだ。

終わり