第54回_100%実在する男女逆転風俗_その16

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イラストレーターを目指すマコトこと本名・菅原隼人。マコトにはソープランド、ヘルス。ピンサロ、それぞれのイメージイラストを描いてもらうことになっている。3日というリミットを設けたが、今日がその締切日だ。昼過ぎに出社をするとメーラーを立ち上げて早速メールチェックをする僕。そこにはZIPファイルが添付されたマコトからのメールが届いている。

 

ZIPファイルを解凍すると画像が表示された。ソープランド、ヘルス、ピンサロのイメージイラストだが、どのイラストも人間の体つきがどうも違和感がある。必要以上に身体がクニャクニャになのだ。マコトは出張ホストでありながらプライベートで風俗遊びの経験が豊富であることから、風俗の様子は伝わる。しかし、このクニャクニャはいただけない。

 

確かに僕はマコトにメールで、「人間の関節の可動域が狭い」と伝えた。きっとマコトなりに関節を意識したイラストなのだろうが、これではあまりにやり過ぎ。ソープランドのイメージイラストはマットプレイの様子が描かれているが、まるでタコがまとわりついているように見える。インパクトがあると言えばあるのだが、これでは仕事を依頼することは難しい。

 

メールにはソープランド、ヘルス、ピンサロのイメージイラストが添付されていたが、その3枚以外にも1枚の画像データがある。この画像は何なのだろうか。早速クリックする僕。

 

そこにはバイブと電マが描かれていた。表面の凹凸までリアルに描き込まれており、陰影もつけられている。ボタンや電源コードも緻密だ。努力の感じられるイラストだが、残念ながら上手いとは言えない。マコトはなぜこのようなイラストを添えたのだろうか。僕はメールの本文をチェックした。

 

「今回は人間の関節を意識して描いてみた」、とメール本文にある。なるほど。しかし、申し訳ないがこれでは仕事を任せられない。そして、「メカ系のことを褒めてもらったので、自分なりに風俗に関連するアイテムの中でメカっぽいものを描いてみた」と書かれていた。

 

しかし、僕が言いたいことはそれではない。風俗雑誌にリアルなバイブと電マを掲載してもしょうが無いのだ。

 

そして、メール本文の最後にはURLが記載されていた。どうやらそのURLはマコトのブログで、そちらにイラストを掲載しているとのこと。そして、「これまで仕事でイラストを描いたことはないが、プロとして活動したい」という言葉で締めくくられていた。

 

イラストに力を入れている雑誌であれば新人を育てることもあるのだろうが、僕の編集部にそれだけの余裕は無い。はっきり言って、一定レベルのイラストスキルがあり、風俗のジャンルに対する知識を持っていればそれで良いのだ。

 

続く